電車男と岩泉舞と村上春樹

電車男の最終回を見ていたら、岩泉舞を思い出した。
岩泉舞はジャンプとかで時々読みきりを書いていた漫画家で、やる気さえあれば大作家になれたといわれる人。もう結構前の人かもしれないけれど、とてもやさしい漫画を書く人だった。
 彼女の作品に「COMCOP」というシリーズがあって、その中のせりふに「人の想いは何より強い」っていうのがあった。今日の電車男を見ていてなんとなくそれを思い出した。(COMCOPといえば僕は、「COMCOP2」のトム君のセリフが好きだ。)
 多分、「人の想いは何より強い」ってセリフは正しい。僕たちは多分誰かのために死ぬことも、誰かのために生きることもできる。
 村上春樹の「風の歌を聴け」の中にも僕の大好きなセリフがある。ラジオのDJが不特定多数のリスナーに向けて言う「僕は君たちが好きだ」というセリフ。僕も多分、君たちが好きだ。誰かを想う君たちが好きだ。想いは届かないこともあるけれど、誰かを想う気持ちはきっと強いのだと想う。